子どもに自転車の乗り方を教えたい!自転車の練習の際の注意点とは?

子どもに自転車の乗り方を教えるには、さまざまな指導方法やコツがあります。ただし、どんなに効果的な指導方法も、子ども本人のやる気がなければまったく効果は出ないのです。このように、自転車の練習をする際には、気をつけなければいけないポイントがあります。指導の効果を高めるためにも、次の6つの注意点に気をつけましょう。

 

1.子どものやる気がないうちははじめない

何歳になったら自転車に乗れる、身長が何センチになったら自転車に乗れる、といった目安はありません。近年ではキックバイクが流行していて、2歳くらいの子どもが自転車をマスターしていることもあります。一方で練習場所がない、本人のやる気がない場合は、小学校高学年でも乗れない子はいます。

自転車をマスターするのにもっとも大切なのは、子ども本人の「自転車に乗れるようになりたい!」という気持ちす。本人のやる気がないうちは、いくら親がせっついても、マスターするのは難しいでしょう。

 

2.準備を万端に!

子どもと練習をはじめる前に、まずは準備を万端にしておきましょう。まずは自転車です。どんどん成長していく子どものものは、ついつい大きめのものを買いたくなるものです。ただし、自転車においては大きすぎるものはNGです。体に対して大きな自転車は操作しづらく、足もつかないので非常に危険です。またがったときに両足の足の裏がしっかりつくものなら、安全で子どもも安心感があるはずです。

次にヘルメットも必要です。道路交通法の第63条の11には、児童の保護責任者は幼児・児童が自転車に乗る際にヘルメットをかぶらせる努力義務があることが明記されています。公道に出たときに着用することになるヘルメットなので、練習のときからかぶって慣れておくのがベストです。大きすぎるヘルメットは、ずれて視界を遮ってしまう恐れがあります。必ずジャストサイズのものを選びましょう。

服装は、転んでも大丈夫なように、長袖・長ズボンがベストです。夏場なら薄手の生地や速乾性の生地の長袖上下がオススメです。肘当て・膝当てをつけたらすりむく心配もなく、子どもの恐怖心も軽減されます。

 

3.実際に見本を見せる

練習中に「バランスをとって!」「ペダルの真ん中に足を乗せて!」「まっすぐ前を見て!」などと言葉で説明されても、子どもは言葉の理解に時間がかかり、瞬時に言われたとおりに体を動かすのは困難です。それよりも、実際に子どもの前でお手本をやって見せたほうが、視覚的に理解できるので有効です。

 

4.子どもにプレッシャーを与えない・焦らない

周囲の子どもたちがどんどん自転車に乗れるようになると、大人のほうが焦ってしまいがちです。そして、焦ってプレッシャーを与えると、子どものやる気を失わせることになりかねません。

子どもにとって、自転車練習は恐怖心との闘いです。さらに、子どもの集中力は15~20分が限界だともいわれています。あまり根をつめて練習しても、子どもの拒否反応を強めてしまうだけで、逆効果になることも考えられます。休憩や気分転換を入れながら、親も子もリラックスして楽しく練習するように心がけましょう。子どもが「もうちょっとやりたい!」と言うくらいで切り上げたほうがいいかもしれません。

 

4-1.小ステップで褒めてモチベーションをアップ

自転車の練習には、いくつものステップがあります。バランス感覚を養ったり、ブレーキのかけ方を覚えたり、ペダリングをマスターしたりといくつもの課題をクリアしなければなりません。そのため、ついつい口出し、手出しが多くなってしまうものです。

そこで、できないことを指摘するのではなく、小さなステップでもクリアできたことを褒めてあげましょう。親から褒められる喜びは、子どもにとって大きな原動力になります。

 

4-2.交通ルールも教える

自転車乗りのゴールは、「公道で安全に走行できるようになる」ことです。乗れるようになったばかりの子どもは、自転車を遊び道具として楽しみがちです。楽しいのはいいのですが、自転車は本来、移動手段です。

道路交通法で、自転車は「軽車両」に位置づけられています。自転車にはマナーだけでなく、れっきとしたルール(規則)があり、車道の左側を走ること、自転車での走行が可能な歩道では歩行者を優先することなどが決められていることを伝える必要があります。

子どもが自転車で公道に出たとき、まず心配なのは事故に遭わないかということです。ところが近年、自転車が加害者になる事故も起きているのが現実です。子どもが被害者にも加害者にもならなくて済むよう、子どもが自転車に乗れるようになったら、交通ルールも教えるのが大人の責任だといえます。

 

 

まとめ

子どもに自転車の乗り方を教えるとき、「どういう教え方をすれば子どもがマスターできるのか」という指導法にばかり目がいきがちです。ところが実際は、指導方法そのものだけでなく、いくつかの注意点があります。今回紹介した注意点は、いわば教える側の心構えだといえます。子どもにとっていい思い出、最高の成功体験となるように、大人も根気強く付き合っていきましょう。

南浦和にある体操・体育教室「株式会社あそびの館」では、自転車の乗り方をプロがマンツーマンで指導する「チャリトレ」をおこなっております。自転車に乗れないお子様を独自の指導方法で、短期間でのマスターに導きます。私どもは、とにかく楽しいレッスンを心がけています。できるようになったことを褒めてモチベーションを高めながら進むのも特徴です。我が子だとついつい熱くなってイライラしてしまう、上手く子どものモチベーションを上げられない、などという方は、ぜひお任せください。