子どもが自転車に乗れない4つの原因と教え方とは?コツを詳しく解説

 

我が子が自転車に乗れる瞬間を目にすることは、子どもの成長を実感できる感動的な経験です。しかし、子どもの自転車の習得スピードには個人差があり、とても時間を要する場合もあるでしょう。そのようなときにも、焦ったりイライラしたりせずに、まずは乗れない原因を探り、その原因に合った対策を考えて教えてあげることをオススメします。

ここでは、子どもが自転車に乗れない主な原因を紹介すると共に、教え方のコツについて解説していきます。どう教えたらよいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

1.子どもが自転車に乗れない原因とは?

子どもが自転車になかなか乗れるようにならないときは、何が原因なのかを改めてよく考えてみましょう。ここでは、よくある4つの原因を紹介します。当てはまることがないか、チェックにしてみてください。

 

1-1.自転車に対して恐怖心がある

子どもが自転車に乗れない原因の代表格として、自転車に対する恐怖心があります。当然のことながら、自立しない乗り物ですので、自分でバランスをとらなければ倒れます。一回でも自転車で転んで痛い思いをしたり、けがをしたりした経験をすれば、恐怖心が芽生えることは自然なことです。

子どもに限らず、人間誰しも「怖い」と思ったものに対して、克服するには慣れと時間が必要であることを理解しましょう。また、練習場所に芝生などの転んでも痛くない場所を選び、長袖長ズボンを着用させて擦り傷を防ぐなど、子どもの恐怖心を和らげるような配慮も心がけましょう。

 

1-2.自転車への関心が薄い

子ども自身が本当に自転車に乗れるようになりたいと思っているか、考えてみたことはありますか。これは、子どもが自転車に乗れない原因を考える際に、盲点となりやすいものです。「自転車に乗って遠くへ行きたい」、「友だちと一緒に自転車で遊びに行きたい」など、自転車に乗れるようになりたいと思う理由や目的はさまざまです。

しかし、この「理由」や「目的」が明確にないと、乗れるように努力するモチベーションが生まれにくいといえます。できないことをできるように努力するためには、できるようになりたい理由や目的などの内的モチベーションは、実はとても重要な要素となるのです。子どものモチベーションが上がらないときに、無理に練習をするのは、かえって逆効果になってしまいます。

 

1-3.自転車のサイズが合っていない

自転車は子どもの身長に合ったサイズを選ぶことは、とても重要です。適正なサイズより大きな自転車だと、バランスをとったりコントロールをしたりするのが難しくなり、乗れるよう上達する障害となってしまいます。

体に合ったサイズの自転車に乗ることは、上達スピードのUPやけがの防止にもつながります。両足のつま先が地面に着くようなサイズを選ぶようにしましょう。年齢と身長ごとの適正なサイズの目安を以下に記載しますので、参考にしてください。


<キッズ>

3~5歳(身長 92~107cm):14インチ
3~6歳(身長 98~119cm):16インチ
4~8歳(身長 103~125cm):18インチ

 

<ジュニア>

5~9歳(身長 111~140cm):20インチ
6~11歳(身長 116~145cm):22インチ
7歳以上(身長 120~151cm):24インチ

 

1-4.教え方が悪い

子どもが自転車に乗れるようにならないときには、自分の教え方がよくないのではないか、振り返ってみることも大切です。言われたとおりにできないことに、ついイライラしてしまったり、子どもがモチベーションを落としてしまうようなことを言ったりしていないでしょうか?

あまり口うるさく細かいことを指図するのも、逆効果となる場合があります。また、新しい自転車を買ったからとか、同じ年代のほかの子は乗れるからなど親の目線で無理強いすることも、子どものモチベーションが上がらない大きな要因となり得ます。

 

2.自転車に乗れない子どもへの教え方

子どもが自転車に乗れるようにならないときは、上述の乗れない原因を探り、その原因に合った対策をとってあげることが大切です。もしも原因が、恐怖心や技術的にコツがなかなかつかめないなどの場合は、次に紹介する3つを試してみましょう。

 

2-1.大人がお手本を見せる

まず、大人が自転車を乗る手順や、ペダルのこぎ方・ハンドル操作・ブレーキのかけ方などを、実際にやって見せることは効果的です。見ている子どもも、自転車に乗れるイメージがつきやすくなります。しっかりとブレーキをかけて、足を地面に着ければ、転ぶこともないので怖くないということを、子どもに頭で理解させましょう。

 

2-2.ペダルを外して足で蹴る練習をする

バランスのとり方は、言葉で説明しても、子ども本人が感覚をつかむのはなかなか難しいことでしょう。そんなときは、いったんペダルを外して、足で蹴る練習が有効的です。最初は片足ずつ練習し、それができるようになったら両足で地面を蹴って進むよう練習します。バランスをとることに慣れてきたら、またペダルを付けて、こがせるようにすれば、感覚がつかみやすくなります。

 

2-3.前を見るように意識させる

最初のうちは、ペダルをこぐことに意識がいってしまい、足元ばかりを見てしまいがちです。足元を見ながら自転車を走らせようとすると、大人でもバランスをとるのが難しいものです。「前を見て」と声をかけながら、しっかり前を向いて進む先を見ながらペダルがこげるよう練習させましょう。

 

まとめ

子どもが自転車に乗れるようにならないときは、まず乗れない原因を探り、その原因に合った対策を考えて教えてあげることが大切です。子どもの気持ちに寄り添いつつ、子どものペースに合わせて教えてあげるようにしましょう。

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