自転車に乗れるだけではダメ!正しいブレーキのかけ方の練習方法


子どもが自転車に乗れるようになったら、親としては嬉しいものです。ところが、自転車は乗れるだけはダメなのです。ブレーキをかけて安全に停止できるようにならなければ、将来的に公道を走ることはできないでしょう。ブレーキをマスターすることは、子ども自身の安全を守るために非常に重要なことです。そこで、子どもが正しいブレーキのかけ方をマスターできる練習方法を紹介します。

 

1.知っておこう!自転車のブレーキの基本

子どもにブレーキのかけ方を教える前に、まずはブレーキについての基本を確認しましょう。普段自転車に乗っている大人でも、知らないことがあるかもしれません。

 

1-1.左右のブレーキの役割とは?

自転車のブレーキは、左右で役割が異なります。前輪を止める役割をするのが右ブレーキ、降臨を止める役割をするのが後ろブレーキです。

 

1-2.ブレーキの役割

ブレーキが必要になるのはどのような場面でしょうか。1つ目は、停止するときです。2つ目は、減速して速度を調整するときです。3つ目は、出発時の体制を作るときなど、自転車を固定しておくときです。このように、停止する以外にも、ブレーキを操作する必要があるのです。

 

1-3.安全なブレーキのかけ方

大人でも、ブレーキを握る強弱だけで自転車を運転しがちな人も多いのではないでしょうか。安全に停止するには、まず優しく左ブレーキをかけて減速し、スピードが落ちて来たら右ブレーキも握ります。完全に停止したら、地面に足をつけます。

右ブレーキだけで停止すると、前輪だけが止まるので、前方に向かって転倒する恐れがあります。左ブレーキだけで停止すると、前輪が浮いてしまう危険があります。急にブレーキを強く握る、急ブレーキもはやり危険なので避けましょう。

 

1-4.事前にブレーキの位置調整をする

ブレーキをかけるときは、ハンドルを握っている手のうち中指と人差し指でブレーキレバーを握ります。ハンドルを握った段階で、中指と人差し指はブレーキレバーにかけておきます。

子どもは手が小さいので、自転車によっては、ブレーキレバーの開きが大きく、うまく力を入れて握れないものもあります。開き具合は調節できますが、方法は自転車によって異なります。自転車店に持ち込めば調整してもらえるので、心配ならお願いするのがオススメです。

 

2.自転車のブレーキ練習の重要性

大人になれば感覚的に無意識でも使えるブレーキですが、実は自転車に乗れるようになっても、ブレーキの正しいかけ方がわからない子どもも多いのです。自転車に乗れるようになったからといって、正しい停止の仕方がわかっているわけではないので注意しましょう。

 

とくに、近年自転車練習の前段階になると、人気のキックバイクを使っていた子どもは注意が必要です。キックバイクはブレーキが付いていないので、地面に足をつけて止まるくせがついてしまいがちです。ブランコなどの遊具でも降りたいときには足を地面につけることで減速するので、感覚的に止まりたいときには、足を出すことが身についてしまっている子どもが増えているのです。

 

ブレーキは、自転車に乗ることと同じくらい重要な技能です。安全な自転車乗りのためにも、ブレーキをしっかり教えていく必要があります。

 

3.自転車のブレーキの練習方法

ここからは、子どもに自転車のブレーキを教える際の効果的な練習方法を3つのステップで伝授します。

 

3-1.まずはブレーキをかけるのに慣れる

まずは、ブレーキをかけて止まることを感覚的に覚えさせます。子どもに何かをマスターさせるときには、とにかく反復練習あるのみです。

まずは、自転車で走行する子どもの隣を、走って並走します。次にブレーキをかける合図をして、減速を体感させます。ハンドルを握っている子どもの手を覆うように握ってブレーキをかけると、ブレーキのタイミングや感覚がわかりやすいです。そのときに、同時に「右手をギュッ!」などと短く擬音を使った言葉をかけると効果的です。

並走しながら声をかけてと、なかなか体力を使う練習ではありますが、このステップで子どもが「ブレーキを握って停止する」ことを体感で理解します。頑張りましょう。

 

3-2.目標物で停止する練習をする

次に、目標とする場所で停止する練習をします。子どもは目標物に到達してからブレーキをかけはじめることが多いので、最初はオーバーランしてしまうでしょう。カラーコーンを置いたり、木やブロックなど目印になる目標物を決めたりしたら、手前に差しかかるタイミングで「ギュッ!」などと声をかけたり手を握ったりして、タイミングをつかませます。

「目標物でぴったり止まれたら〇点、はみ出したらマイナス〇点」などと、ゲーム形式にすると、子どもも楽しく練習することでしょう。

 

3-3.一人でブレーキングをする練習をする

目標物で停止できるようになったら、並走したり声をかけたりするのをやめて、子ども一人でブレーキする練習をします。このころになれば、手を握ってもらった感覚や何度も繰り返し言われた言葉を想起して自分で判断して、適切にブレーキができるようになっているはずです。

 

 

まとめ

子どもにとって、自転車を停止させるときにブレーキをかけるという動作は、意外にも難しいものです。ブレーキを正しくかけることができないうちは、安全に自転車を乗れるようになったとはいえません。子どもの安全を守るために、ブレーキのかけ方をしっかり練習しましょう。

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