子どもの自転車のサドル!適切な高さや調整方法を知っていますか?

 

子どもの自転車のサドルの高さを、一度でも調整したことがありますか?「買ってから一度も調整していない」という方は、子どもの様子を見てみましょう。子どもがいつまでたってもうまく乗れるようにならない、いつまでも怖がる、乗り方がぎこちないなどというときは、もしかしたら、サドルの高さがあっていないのかもしれません。そこで今回は、子どもの自転車のサドルの適切な高さや、調整方法を伝授します。

 

1.子どものサドルの高さはこまめに調節しよう

大人と違って、成長期である子どもは、日々身長も伸びています。自転車を買って以来サドルの高さを調節していないなら、普通に乗れているようでも、実は低すぎになっている可能性が高いです。また、ネジが緩んでいたり、サドルの位置が曲がったりしていると危険です。子どものサドルの高さは、こまめにチェックしてあげましょう。

 

2.サドルの高さ調整の方法

サドルは、次の3種類の調整方法があります。自宅でできない場合は、自転車店に持ち込んでも調整してもらえます。自宅でおこなう際には、サドルのポールにある「サドル高さ調整限界値の線」を超えない範囲でサドルのポールを伸ばすようにしましょう。

また、どの調整方法の自転車でも、ネジの締め方が緩いと乗ったときにペダルが左右にグラグラ動いてしまいます。大変危険なので、しっかり締めたら、動かないかチェックしましょう。

 

2-1.ナット止め

サドルのナットをレンチ工具で緩めると、サドルのポールが動いて高さ調整可能になります。よい高さにしたら再度ナットを締めます。

 

2-2.六角ネジ止め

ナット止めと同様、六角ネジをレンチ工具で緩め、適切な高さにしたら再度ネジを締めます。

 

2-3.サドルレバー

高さを調整するのにレンチ工具が不要なのが、サドルレバータイプです。レバーを後方に引くとサドルが緩むので、高さを調節してからしっかり前方に締めます。

 

 

3.適切なサドルの高さとは?

適切なサドルの高さとは、「自転車で走行するときにバランスがとれる高さ」です。具体的には、自転車にまたがり地面に両足をつけた状態で、次のようになっているかチェックしましょう。

 

3-1.低すぎる場合

自転車にまたがり地面に両足をつけたとき、膝が曲がっているなら、低すぎです。ペダルをこぐときに力が入りにくく、とくに上り坂を上るときにきつくなってしまいます。

 

3-2.高すぎる場合

地面に両足がつかないなら、高すぎです。お尻に負担がかかるほか、いざというときに足がつかないと危険です。

 

3-3.適切な高さの場合

またがったときに両足のつま先が地面につく程度が、適切なサドルの高さです。ペダルをこいだときに足が伸びて、力を効率よくかけられます。また、いざというときに足がつくので安心です。

 

 

4.子どもの自転車のサドルの高さの合わせ方

適切なサドルの高さについて一般的な合わせ方を説明してきましたが、ここからは子どもの自転車のサドルの高さについてお話していきます。

 

4-1.補助輪付きの自転車のサドル

補助輪付きの自転車の場合、こぐのをやめても転倒する心配はありません。それでも乗り降りするときに、サドルが高すぎると危険です。逆に低すぎると、こいで前に進む力を加えにくくなります。またがったときに、両足のつま先が地面につく程度に調節しましょう。

 

4-2.補助輪なしの自転車を練習しはじめたら・・・

補助輪を外した自転車に乗る練習をはじめたら、サドルは両足の裏がべったり地面につく程度までサドルを低くしてみましょう。補助輪を外す練習をはじめたばかりの頃は、子どもにとって恐怖心が強い時期です。グラついたときでも足がつくことで、安心して練習できるようになります。

ただし、あまりに低すぎると、ペダルをこぐときにきゅうくつです。ペダルが一番高い位置に来たときに、膝が曲がりすぎていないかチェックしてみましょう。

 

4-3.補助輪なしの自転車に慣れてきたら・・・

補助輪なしの自転車に乗り慣れてきたら、つま先がつくくらいにサドルを調整します。ただし、次の2点がしっかりできてからにしましょう。

1点目は、「ブレーキだけでしっかり停止できること」です。子どもの中には、停止するときにブレーキをかけると同時に地面に足をつけて止まる癖がついている子がいます。ブレーキだけでしっかり止まれることが大切です。

2点目は、「停車したら片足をペダルに残したまま、片足だけで地面に足をつく体勢ができること」です。この体勢は、実際に自転車に乗りはじめたときに必ず必要となります。

この2点ができるようになったら、サドルの高さをつま先がつく程度にしましょう。

 

 

まとめ

子どもが安全に自転車に乗るためには、自転車のサドルの高さ調整が必要です。一度調整したからといって、それでOKではありません。子どもの成長や自転車の乗り方の習熟度に応じて、こまめに適切な高さかどうかチェックしてあげましょう。

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